「わたし」「ぼく」「じぶん」「おれ」「うち」のちがいは、何ですか。 会社で男の人は「わたし」「ぼく」「おれ」と言ったりします。 女の人は「わたし」「うち」と言ったりします。 どんな違いがありますか? あと、会社で「じぶんな〜」と言われたりします。 相手の人にも「じぶん」を使いますか? 先生、教えてください。 よろしくおねがいします。
「わたし」
・ 大人(おとな)が使(つか)う いちばん ふつうでていねいな言い方です。ほとんどの場合(ばあい)、「わたし」(または「わたくし」=よりていねいな言い方)をつかえば問題(もんだい)はないとおもいます。
「ぼく」
・ 男のこどもが自分(じぶん)のことを指(さ)す言い方です。
大人(おとな)も、自分より若(わか)い人または会社などで地位(ちい)の低(ひく)い人、または同等の人と話すときに、自分のことを「ぼく」と言うことがあります。「わたし」よりもインフォーマルでくだけた 言い方です。 友達(ともだち)に対して、「ぼくと きみの 間(あいだ)じゃないか」 などと言います。
・ 大人が使うと、場合によってはこどもっぽく 聞こえることや、失礼になることもあるので、気をつけましょう。
・ おとなが、男のこどもに向かって、「ぼく、どこ行くの?」などと聞きます。この場合、「ぼく」は「わたし」の意味ではなく、「きみ、あなた」の意味で、男の子自身(じしん)やその気持ちになって話しかける意味があり、親しみをもたせる言い方です。(男の子どもだけに使うので、気をつけてください。)
「おれ」
・ 男性が使う「わたし」の意味の言葉で、かなりくだけたインフォーマルな言い方です。
・ 「ぼく」よりも男性っぽく、ラフな感じをあたえます。 男性の多くが使います。
・ 使う場所や状況(じょうきょう)によっては、聞いている人に失礼になることがあるので、気をつけましょう。
「じぶん」
・ 「わたし」と同じ意味で使われます。 「私にやらせてください。」と言うときに、「自分にやらせてください。」とも言えます。 感じがします。 以前に軍隊では「わたし」のことを「じぶん」と言っていました。普通の会話で、「わたし」という代わりに「じぶん」というと、少しかたくて古い感じがすると思います。
・ 一般的(いぱんてき) 個人(こじん)をさすことばでもあります。 「じぶんのことは自分でしよう」などといいます。
・ 場合によって、「あなたじしん、おまえじしん」の意味で使われます。「じぶんのことをタナに上げて…」とか、「じぶんはどうなんだ」などと言います。否定的(ひていてき)な使い方が多いような気がします。
「うち」
・ 「わたし」という意味でつかうのは、関西地方(かんさい ちほう)の方言(ほうげん)です。特に女性が使います。「わたし」の意味では、ビジネス会話では使いません。
・ 自分がいる会社(かいしゃ)や集団(しゅうだん)のことを指すこともあります。「うち(=わたしの会社)では、その商品は扱いません」とか、「うち(=わたしの家庭)じゃ ちがうよ」などと使います。